12月27日に放送される「プロ野球戦力外通告」に元楽天の「福井優也(ふくいゆうや)」が出演する。福井優也は10月3日に楽天を自由契約となっていた。
福井は元日本ハムの斎藤佑樹や元西武の大石達也と共に早稲田大学の3羽ガラスとして2010年にドラフト1位でそれそれプロ入り。大石は2019年、斎藤は2021年に引退しており福井は3羽ガラスの最後の1人となっていた。
この記事では、福井優也のトライアウトの結果(ネタバレ)と現在の状況について紹介していく。
楽天福井優也のトライアウト結果(ネタバレ)![戦力外通告2022]

福井優也
福井優也は11月8日に行われた12球団合同トライアウトに参加。結果は「打者3人相手に凡打2、奪三振1」と見事三者凡退に抑えている。
- 西巻賢二(ロッテ):投ゴロ
- 安部友裕(広島):中飛
- 宮本秀明(DeNA):空振り三振
【プロ野球】 NPB12球団合同トライアウト2022#安部友裕 #福井優也#carp #RakutenEagles #トライアウト pic.twitter.com/2ZM2vFKpnG
— 東スポ 写真部 (@tospophoto) November 8, 2022
福井投手vs西巻選手
福井投手は3人しっかり抑えて、大きな拍手が上がりました。キレッキレでカッコよかったです!✨
西巻選手は打席に立つ度たくさんのイーグルスファンの温かい拍手で迎えられていて、楽天時代の西巻選手についてもっと知りたくなりました😅#福井優也#西巻賢二 pic.twitter.com/QZzeBP5S29— たかひろ (@rakuten_egram) November 8, 2022
三者凡退に抑えた上に福井はこの日のストレートが最速145km/hを記録。3人を12球で抑えたこともスカウト陣に向けて大きなアピールとなった。


これだけ十分な投球をみせた福井だったが、現時点ではNPB球団が福井優也の獲得を発表をしていない事からプロ野球界への現役復帰はかなり厳しい状況となっている。
福井は今シーズン、登板した試合で150km/hをマークしていた。

トライアウトでも145km/hを計測するなど34歳ながらストレートの速さは十分に一軍レベルだ。福井を欲しがる球団があってもおかしくない。だが、獲得球団が現れないことは福井が続けて安定した成績を残せなかったがネックになっている可能性がある。
というのも福井がプロ入り後シーズンを通して活躍したと言えるのはプロ1年目の2011年と2015年のみ。それ以外の年は決して良いと言える成績ではなかった。こちらは福井のプロ入り後の成績の一部だ。

福井優也のプロでのシーズン成績
福井は広島時代、主に先発として2011年は8勝、15年は9勝をマークしチームに貢献した。ただ、広島がリーグ3連覇を成し遂げた2016年~18年は通算で21試合(119回1/3)に登板して6勝10敗と主力として活躍できなかった。
そして、福井は2018年のシーズンオフに菊池保則とのトレードで楽天に移籍。楽天では当初先発であったが2021年からはリリーフに配置転換。最多登板は21年の19試合となっており楽天でも主力に定着することはできなかった。
福井が広島や楽天で主力として活躍できなかったのは、防御率が悪かったのが大きな原因になっていた可能性がある。福井のプロでの通算防御率は4.58。4点未満だったのは2015年の3.56の時だけだ。

福井優也の防御率成績
福井は元々コントロールがあまり良い方ではなく、トライアウトで145km/hを計測したようにどちらかといえば球速で押すタイプ。1年目にリーグワーストの68与四球を記録したのがそれを物語っている。

福井優也の2011年の成績
いくらストレートが速くてもストライクゾーンに行かなければ意味が無い。福井としては課題の制球力を中々改善することができず、防御率の悪化に繋がった。首脳陣としても安心して福井を起用しづらかったはずだ。
その結果、福井は首脳陣から信頼を得られず主力として定着できなかったと考えられる。2022年は後半戦に打たれる機会が目立ち、8月14日の西武戦に登板して以降は1軍での登板がなかった。

(画像:グラゼニ.com)
とはいえ福井が広島カープに入団した当時、広島はBクラス(4位~6位)続きの暗黒時代であった。その中で1年目から先発ローテーションに定着して8勝を挙げたことはファンにとって大きな希望の光となっていはず。広島ファンは今でも福井の新人時代の活躍を鮮明に覚えていることだろう。

赤枠が順位
福井優也の現在は独立リーグ福島に
福井優也に対してNPB球団から獲得オファーがなかったことから、現役続行を目指しているのであれば今後の展開としてはおそらく独立リーグのチームに加入する可能性が高い。


また、福井はインスタをしている。最新の投稿は10月10日。内容は楽天を戦力外になったことの報告に加えて現役続行の意思とプロに入ってから12年間(広島8年、楽天4年)野球を続けれたことに対して感謝を述べている。
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インスタで戦力外通告になったことを報告していることから、今後の進路が決定した際はインスタで発表する可能性が高い。もし、戦力外通告のテレビ放送で今後の進路が決定しなかった場合、福井のインスタをフォローすればいち早く今後の情報を掴めるはずだ。
追記:福井は独立リーグの福島レッドホープスに入団することになった。
>>オリ海田の奥さん(妻)画像「クッソ美人」【戦力外通告2022】
福井優也「早稲田三羽ガラス(斎藤佑樹,大石達也)の最後の1人」
福井優也といえば、早稲田大学時代に元日本ハムの斎藤佑樹と元西武の大石達也と並んで❝早稲田三羽ガラス❞と称されていた。

左:斎藤 中央:福井 右:大石
2010年のドラフトにおいて斎藤は4球団(日本ハムに入団)、大石は6球団(西武に入団)から指名された。

福井は最初の指名では呼ばれなかったものの、大石のくじを外した広島から指名されたことでドラフト1位入団となった。
ちなみに福井は済美高校時代に高校生ドラフト4位で巨人に指名されていたが、後に入団拒否した過去がある。福井は巨人への入団を決めていたが、ドラフト後に巨人が若手選手を戦力外(育成契約)にしたことで福井は不安を感じて大学進学を選択している。

ところが巨人と福井投手が入団交渉をしている最中の2005年10月24日、巨人は後藤光貴投手、横川雄介捕手、平岡政樹投手の3選手に戦力外通告をしました。
西武から移籍しかつ31歳のベテランだった後藤投手は別として、横川捕手は高卒入団3年目(2002年ドラフト8巡目指名)、平岡投手に至ってはまだ高卒入団2年目(2003年ドラフト4巡目指名)でした。
ご両親は大学に通わせるのと同じ、最低4年間は巨人の方で面倒を見て欲しいと思っていたそうで、高卒選手をわずか2、3年で戦力外にしたことに疑問を覚え、スカウトに巨人の育成方針について細かく質問をしたところ、納得のいく返事が返ってきませんでした。
そこで福井投手も高校生ドラフト4巡目指名という低い評価だったため、せっかく入団しても2、3年でクビにされてはたまらないと、息子を説得、巨人にではなく大学に進学することになったのです。
福井は早稲田大学時代、「リーグ通算35試合に登板して11勝3敗、防御率2.57、奪三振144」と素晴らしい成績を残した。斎藤と大石も福井と同様に圧倒的な成績を残し、プロでの活躍が期待されたがケガに悩まされて思ったような成績は残せなかった。
福井としては既に引退した2人の為にも1年目でも長く現役を続けたいはず。斎藤からの後押しも現役を続ける原動力になっているだろう。


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>>海田智行のトライアウト結果やその後は引退!?【戦力外通告2022】
福井優也「2歳の娘の存在が現役続行を大きく後押し」
また、福井優也が現役を続けるのは斎藤や大石の為だけにではない。福井には2017年に結婚した2歳年上の奥さんとの間に出来た2歳の娘がいる。



福井としては娘が父親が野球選手をしているとはっきり認識する年齢になるまでは現役を続けたいようだ。自分が野球選手として活躍する姿を娘の記憶に残してもらたいはず。娘の存在が福井の現役続行を大きく後押ししていると言っても過言ではない。


福井優也のプロフィール

- 名前:福井 優也(ふくい ゆうや)
- 生年月日:1988年2月8日(34歳)
- 出身地:岡山県英田郡西粟倉村
- 身長・体重:178cm・85kg
- 投球/打席:右投げ/右打ち
- ポジション:投手
- プロ入り:2010年ドラフト1位
- 済美高校(愛媛)
- 早稲田大学
- 広島東洋カープ:2011~18年
- 東北楽天ゴールデンイーグルス:19~22年
年俸推移 | |
2011年 | 1,500万円 |
2012年 | 2,700万円 |
2013年 | 2,400万円 |
2014年 | 2,200万円 |
2015年 | 2,200万円 |
2016年 | 3,900万円 |
2017年 | 4,100万円 |
2018年 | 3,100万円 |
2019年 | 2,500万円 |
2020年 | 2,300万円 |
2021年 | 2,000万円 |
2022年 | 2,000万円 |
NPBでの通算成績(12年間) | |||||
年度 | 試合 | 防御率 | 勝敗・H・S | 投球回 | 奪三振 |
2011年 | 27(先発27) | 4.12 | 8勝10敗 | 146回1/3 | 120 |
2012年 | 17(先発10) | 4.30 | 2勝3敗 | 58回2/3 | 53 |
2013年 | 12(先発1) | 8.69 | 0勝2敗 | 19回2/3 | 14 |
2014年 | 11(先発11) | 4.35 | 4勝5敗 | 60.0回 | 36 |
2015年 | 21(先発1) | 3.56 | 9勝6敗 | 131回1/3 | 99 |
2016年 | 13(先発13) | 4.34 | 5勝4敗 | 76回2/3 | 63 |
2017年 | 5(先発5) | 7.16 | 1勝3敗 | 27回2/3 | 15 |
2018年 | 3(先発3) | 8.40 | 0勝3敗 | 15回 | 13 |
2019年 | 8(先発8) | 5.18 | 3勝1敗 | 33.0回 | 20 |
2020年 | 7(先発7) | 5.46 | 0勝4敗 | 29回2/3 | 18 |
2021年 | 19(先発0) | 4.43 | 0勝0敗 | 21回1/3 | 21 |
2022年 | 11(先発0) | 4.09 | 0勝0敗1H | 11.0回 | 7 |
通算成績 | 154(先発106) | 4.58 | 32勝41敗1H | 207.1 | 479 |
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