12月27日に放送される「プロ野球戦力外通告〜人生の岐路に立たされた男たちとその家族の物語〜」に元オリックスの「海田智行(かいだともゆき)」が出演する。海田智行は10月5日にオリックスを自由契約となっていた。
海田は日本一になった今シーズン、ブルペン陣の層の厚さにより1軍での登板はなかった。久しぶりにリーグ優勝した昨シーズンは9月以降に1軍昇格となったがリーグ優勝に大きく貢献。それだけに活躍から1年での戦力外通告はファンに大きな衝撃を与えた。
この記事では、海田智行のトライアウトの結果と現在の状況について紹介していく。
海田智行のトライアウトの結果やその後は引退!?【戦力外通告2022】

海田智行は11月8日に行われた12球団合同トライアウトに参加。結果は「打者3人を相手に被安打1、四球1、奪三振1」だった。
- 伊藤海斗(巨人):左安
- 西巻賢二(ロッテ):四球
- 安部友裕(広島):空振り三振
プロ野球12球団合同トライアウト。
16番手で登板した海田智行投手。
左安・四球・空三振と納得のいく結果ではなかったと思いますが、綺麗な投球フォームは健在でした。
オリックスのリリーフ陣を支えてくれた投手だけに、どこかでもう一花咲かせてくれることを願ってやみません。 pic.twitter.com/78xNerLIVb
— ばふぁろうず (@itemae_spirits) November 8, 2022
トライアウト。スカパーで2人のとこだけ見ました。
海田さん、ランナーは出したけど全体的にコントロールよくて、落ち着いててよかった気が。解説の方も評価されてた。広島の安部さんを三振に!安部さんが出てることにも驚き。
長野さんも安倍さんの応援に仙台までと実況(観覧席に姿が)#海田智行 pic.twitter.com/xx4B9gdfw1— あお (@ao_or2014) November 8, 2022
客観的に見て同じ自由契約となった選手からヒットを打たれ、四球を出してしまったのは痛かったはず。特に海田智行は今年で35歳。元々速い球を投げるタイプではなく多くの変化球を駆使するピッチャー。そうなるとコントロールが生命線になるゆえに、四球を出してしまったことは大きなマイナスとなっただろう。
そして、現時点でスポーツ誌などでNPB球団が海田の獲得を発表をしていない事からプロ野球界への現役復帰はかなり厳しい状況だ。
ただ、海田智行としては給料などは気にしておらず野球選手として現役を続けることを第一の目標としている。

海田智行
現役続行を目指しているのであれば、現状プロ野球から声がかかっていないことを踏まえると国内の独立リーグや社会人野球あるいはアジアや中南米の海外リーグで続けることが考えられる。
ただ、プロ野球以外で現役続行となれば年俸が減るのは確実。海田の2022年シーズンの年俸は2,200万円。社会人野球ならまだしも独立リーグは給料制で平均月収が15万円ほどと言われている。

そもそも独立リーグは年俸制ではなく給料制です。
平均月収が15万程度だと言われてますね。
給料はシーズンを行っている半年間のみ発生する物ですので
年収にするのなら15万×6ヶ月で90万くらいですかね。
長い間プロで活躍した海田であれば上記の平均より給料は高くなるだろうが、2,200万円から大幅に下がる厳しい状況になる。
「給料とかいくらでもいいよ」と発言している海田だが、海田には奥さんと2人の子供がいる。それだけにプロ野球以外で現役続行をするのであれば相当な覚悟が必要になりそうだ。


関連記事:[画像7選]オリ海田の奥さん(妻)「美人で2人の子供を育てながら夫を支える」
プロ野球戦力外通告の予告では海田に対して「その意外な結末とは?」と紹介されており、海田が誰かと通話しているしているシーンが流されていた。

意外な結末から考えられるとすればオリックスの球団スタッフあるいは社会人チームでの現役続行の可能性が高い。独立リーグのチームに加入ということも十分考えられるが果たして。
- オリックスの球団スタッフ
- 独立リーグのチームに入団
- 社会人チームに入団
追記:海田智行は現役引退を決断
電話の相手はオリックスの球団関係者で、阪神からバッティングピッチャー(バッピ)のオファーがあったとの連絡だった。年俸は700万円と決して悪くない数字だ。


(画像:なんj)
海田の奥さんはバッティングピッチャーで年収700万円という提示に賛成だったようだが、現役続行を第一としていた海田はバッティングピッチャーのオファーを断った。その後、年内までオファーを待ったが獲得する球団は現れず、海田は現役を引退することを決断した。



(画像:なんj)
>>戦力外通告2022,福井優也のトライアウト結果と現在は引退?
追記:海田智行の態度が悪いと炎上
そして、戦力外通告の放送中にTwitterでは海田が少し炎上していた。炎上した原因は海田が戦力外通告のスタッフに対して終始タメ口、オファーのあったバッティングピッチャーを見下すような発言、ソロキャンプに行ったりと総じて視聴者に対して態度が悪いように映ってしまった。
- 戦力外通告のスタッフに対してタメ口
- ポケットに手を入れながら取材に答える
- バッティングピッチャーを略してバッピ呼び
- 阪神のバッティングピッチャーのオファーに対して見下してような態度(ソファーで足を広げる)
- 進路が決まらない中でソロキャンプ



海田さん、不本意なのは分かるけど、態度に出過ぎだよ。阪神のバッピも立派な仕事だよ #プロ野球戦力外通告 pic.twitter.com/Eud9S2BCRt
— ふたごクラブ。’22 (@futagoclub6) December 27, 2022

海田って番組取材に対する態度悪いな。
素を出してるのかもしれないけど、物凄く好感度下がるわ〜

奥さん美人で気丈で素敵な人なのに、海田さんって人、態度悪く無い?
テレビスタッフさんにタメ口、小さなお子さん2人もいるのに、ソロキャン、バッピよばわり…
ただ、タメ口に関しては海田も悪気がなかったはずだ。後に紹介するが海田は2021年の優勝争いをしていたリーグ終盤にムードメーカー役を買ってチームの雰囲気作りに一役買っていた。
海田としては戦力外通告のスタッフに対しても長い間密着してもらうことからずっと堅苦しいよりは早い内にフレンドリーになって気を遣わせないようにしたと考えられる。
海田智行,吉田一将のように独立リーグ経由で復活を目指すか
海田智行で思い出されるのが同じオリックスに2021年まで所属していた「吉田一将(よしだかずまさ)」だ。

吉田一将選手
吉田一将は2013年にドラフト1位でオリックスに入団。吉田は入団当初先発であったが2年目からはリリーフに定着。2016年、18年には50試合以上に登板して海田と同様に暗黒時代(4位~6位がずっと続いた)のブルペンを支えた1人だ。

吉田一将のオリックスでの成績

オリックス,00~22年までの成績(赤枠が順位)
そんな吉田は2021年のシーズンオフに戦力外通告を受けた。海田と同じく自由契約になった21年は1軍での登板が無かった。そして、吉田は2022年3月に独立リーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに入団。
【新入団選手のお知らせ】
新潟アルビレックスBCでは元オリックス・バファローズ投手の吉田一将氏の入団が決定しましたので、お知らせ致します。吉田 一将
191cm96kg
右投左打
背番号18
青森山田高校-日本大学-JR東日本-オリックス・バファローズ#吉田一将#ORIX#BCリーグ#新潟アルビレックスBC— 新潟アルビレックスBC【公式】 (@Albi_BC_PR) March 4, 2022
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新潟では「38試合(35回1/3)に登板し、1勝13S、防御率2.48」の素晴らしい成績を残した。そして、シーズン終了後に吉田は千葉ロッテの入団テストを受けた。しかし、結果は不合格に終わっている。
独立リーグで安定した成績残しても不合格になることから独立リーグとプロ野球には大きな差があるのは間違いない。ただ、海田のプロ野球復帰が絶望的なわけではない。今シーズンソフトバンクに途中加入した「秋吉亮(あきよしりょう)」がいい例だ。

日本ハム時代の秋吉亮
秋吉は2021年シーズンオフに日本ハムをノンテンダー(自由契約)となった。その後、日本ハムと再契約をすることはなく他の球団からもオファーがなかった。そして、2022年1月に独立リーグの福井ネクサスエレファンツに加入。
#秋吉亮 投手が #福井ネクサスエレファンツ に加入🎉
元侍ジャパンの経験豊富な右腕が、#日本海オセアンリーグ を盛り上げてくれるでしょう!✨
ファンの皆さんはぜひ球場へ!いつまでNOLで見られるかわかりませんよ👀🔥
🔗 https://t.co/LeDIu6Mazn#東京ヤクルトスワローズ #日本ハムファイターズ— 【公式】ベイサイドリーグ BSL (@NOL_indyball) January 31, 2022
元日本代表に選ばれたこともあり2年連続で70試合登板の経験があった秋吉は福井で安定した成績を残した。そして、7月に中継ぎ陣が手薄だったソフトバンクに移籍。福井入団からわずか半年でプロ野球復帰となった。
🔥NOLビッグニュース⚾️
この度、#福井ネクサスエレファンツ 所属 #秋吉亮 選手が #福岡ソフトバンクホークス に移籍することが決定いたしました!
NOLから2人目のNPB移籍、大変喜ばしいです🥹❤️🔥
秋吉選手、NPB復帰おめでとうございます!!これからの活躍を楽しみにしております🤩🇯🇵 pic.twitter.com/UmDhxlt9rB— 【公式】ベイサイドリーグ BSL (@NOL_indyball) July 16, 2022

秋吉亮
(画像:Twitter)
プロ野球界に復帰した秋吉だったが、ソフトバンクでは「2試合(2回)に登板して防御率13.50」といい成績を残せずシーズンオフにソフトバンクを戦力外となっている。
海田は秋吉ほどではないが2015年は48試合、16年は50試合、19年は55試合に登板しているタフさがある。
また、海田はサウスポー(左利き)という点だけでもメリットがある。対左打者専用のワンポイントは野球において時代遅れと言われているがやはりサウスポーはどこの球団も欲しい選手だ。加えて海田はプロで10年やって来た実績もある。
ただ、気になる点としては今シーズン2軍での海田の成績が「39試合(36回1/3)に登板して、0勝2敗1S、防御率3.72、自責点15」だったことだ。この成績がどう響くか。

海田智行「プロテインで21年のリーグ優勝に貢献」
海田智行は自由契約になる前の3年間、通算で22試合しか登板していなかった。2020年は6試合、21年は16試合、22年は1軍登板がなかった。

海田智行の20年,21年の成績
しかし、21年は9月に1軍初登板となった海田がリーグ優勝に大きく貢献したと言っても過言ではない。というのもオリックスはリーグ戦終盤までロッテと優勝争いを繰り広げており、9月以降は海田が勝ちパターンに入り疲弊していたブルペン陣の支えになった。
【パ・リーグ順位表】
オリックスが引き分け挟んで7連勝で首位浮上。#海田智行 投手、#平野佳寿 投手、#ヒギンス 投手の3投手は救援で先週計9イニングを無失点に抑え連勝に貢献。#Bs2021 #chibalotte #RakutenEagles #sbhawks #seibulions #lovefighters◆詳しい順位表へhttps://t.co/3Oqwmpmo2y pic.twitter.com/AjOwJIaU3A
— パ・リーグ.com / パーソル パ・リーグTV【公式】 (@PacificleagueTV) October 4, 2021
さらに、海田は投球以外でもオリックスのリーグ優勝に一役買っていた。海田はムードメーカーとしてチーム内の雰囲気を作り、チームメイトにプロテインを浸透させていたのだ。
平「ブルペンも明るくて個人的には海田の存在が大きかった。先輩後輩関係なくイジって、ムードをつくってくれる。比嘉さんの走り方が面白いとか、僕にも『めっちゃかわいいガッツポーズしましたね』とか。チームにプロテインを広めてくれたのもアイツ」
T「(去年まではあまり飲んでなかったのに)選手間でめちゃくちゃ流行してますよね。僕もファームにいた時に海田から教えてもらいました。試合後に摂取すると、疲れが取れやすくなりました」
平「ファームでは半月で去年1年分のプロテインが消費されて、1軍でもプロテインを溶かす水がなくなる事件もあった。選手を支えてくれた京セラドームの水風呂とプロテインは個人的に今年のMVP(笑い)」
(引用:スポーツ報知)

海田さんは去年の後半戦で勝ちパ担ってくれたのは忘れません。顔も男前でみんなに広めたプロテインも素敵なエピソードでみんなから愛されていた。
オリックスから離れてしまうのは悲しいけどこれからも頑張ってほしい
>>海田智行の嫁(妻)が美人!2人の子供を育てながら夫を支える
>>福井優也のトライアウト結果(ネタバレ)と現在!【戦力外通告2022】
海田智行のプロフィール

- 名前:海田 智行(かいだ ともゆき)
- 生年月日:1987年9月2日(35歳)
- 出身地:広島県三原市
- 身長・体重:179cm・85kg
- 投球/打席:左投げ/左打ち
- ポジション:投手
- プロ入り:2011年ドラフト4位
- 賀茂高校(広島)
- 駒澤大学
- 日本生命
- オリックス・バファローズ:2012~22
年俸推移 | |
2012年 | 1,200万円 |
2013年 | 1,600万円 |
2014年 | 2,200万円 |
2015年 | 1,800万円 |
2016年 | 2,500万円 |
2017年 | 3,650万円 |
2018年 | 2,750万円 |
2019年 | 2,100万円 |
2020年 | 4,150万円 |
2021年 | 2,200万円 |
2022年 | 2,200万円 |
NPBでの通算成績(10年間) | ||||
年度 | 試合 | 防御率 | 勝敗・H・S | 投球回 |
2012年 | 31(先発5) | 3.04 | 0勝4敗1H | 56回1/3 |
2013年 | 35(先発9) | 3.91 | 2勝5敗5H | 78回1/3 |
2014年 | 19 | 7.58 | 0勝1敗0H | 19.0回 |
2015年 | 48 | 2.61 | 2勝2敗8H | 41回1/3 |
2016年 | 50 | 2.78 | 1勝3敗15H | 45回1/3 |
2017年 | 12 | 5.91 | 0勝1敗3H | 10回2/3 |
2018年 | 4 | 13.50 | 0勝0敗0H | 2回2/3 |
2019年 | 55 | 1.84 | 1勝2敗22H | 49.0回 |
2020年 | 6 | 14.54 | 0勝1敗2H | 4回1/3 |
2021年 | 16 | 2.61 | 0勝1敗5H | 10回1/3 |
2022年 | 登板なし | ― | ― | ― |
通算成績 | 276(先発14) | 3.57 | 6勝20敗61H | 317回1/3 |
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