京都府宇治市広野町桐生谷にある精肉店「MEAT&FRESH TAKAMI(ミート&フレッシュ タカミ)」で購入したレアステーキ(ユッケ)を食べた90代の女性が腸管出血性大腸菌O157に感染して死亡したニュースが話題になっています。
また、亡くなった女性を含めてMEAT&FRESH TAKAMIでレアステーキやローストビーフを購入して食べた22人が食中毒症状を訴え、うち13人からO157の感染が確認。京都府は、販売されたレアステーキが加熱されていない生肉のユッケだったと判断。MEAT&FRESH TAKAMIはユッケの販売に必要な届け出をしていなかったとのこと。
MEAT&FRESH TAKAMI「1年以上前からユッケ風のお肉を販売」
口コミを確認したところMEAT&FRESH TAKAMIでは少なくとも1年以上前からユッケ風のお肉を販売。MEAT&FRESH TAKAMIはユッケの販売に必要な許可を届け出ていなかったことからレアステーキと販売していたものの実際の中身はユッケだったと指摘されています。

ユッケ風のお肉がめちゃくちゃ美味しいです。
ローストビーフやたたき等、他の肉屋にあまりないのがあります

これ、「ウチのレアステーキは美味しいよ。ユッケみたいで」とか言いながら販売したパターンだよな……
実際にMeat & Fresh TAKAMIのインスタに投稿されていたお肉の写真にはレアステーキを細切りにしたユッケと思われるものがあります。ローストビーフもほとんど赤身に近く最低限の加熱だけをして美味しさのためにギリギリを攻めていたことが推測されます。



MEAT&FRESH TAKAMI,脱法ユッケを提供していた可能性
亡くなった90代の女性はレアステーキを購入して食べたとのことですが、実際はユッケに近いものでした。ただ、MEAT&FRESH TAKAMIは販売したのはユッケではなくレアステーキと主張しています。レアステーキとユッケで使用される肉の違いをこちらの写真で確認します。

レアは肉の表面がしっかりと焼かれており中身が半生の状態。一方、ユッケの場合は一般的にローまたはブルーのような状態の肉が使用されます。


ブルーはレアほどではないですが表面に熱が入っています。これは表面に付着している病原性大腸菌を殺菌するため。ちなみに病原性大腸菌は72度で死にます。ブルーはできる限り生の状態でユッケを味わうための処理と言えます。

牛肉の病原性大腸菌は、肉の表面に付いているので、表面が焼けていれば菌は死滅しています。レアでもミディアムでも問題ありません。但し、表面温度が全ての部分で72度以上に、なった状態である事が条件です。表面が完全に焼けていれば、内部が冷たくてもOKです。72度で病原性大腸菌は完全に死滅します。
そして、MEAT&FRESH TAKAMIで実際にレアステーキを購入された方の画像がこちら。赤枠で囲んでいるのがMEAT&FRESH TAKAMIで購入したレアステーキを細切りにしてユッケ風にしたもの。画像を確認する限りお肉はレア状態ではなく火が通っておらずユッケ風というよりはほぼユッケです。


Meat & Fresh TAKAMIのお肉の焼肉とレアステーキの細切りに黄身をのせてユッケ風。 クラフトビールで京都醸造さんのグラウラーで夏の気まぐれと一緒に。 グラウラーで買うのは久しぶり。 気まぐれシリーズは本当に美味しい!! 生肉が好きで、このレアステーキは最高です!!
あるいはMEAT&FRESH TAKAMIがレアステーキと主張していたことからブロック肉の表面を焼いて、焼いた部分をそぎ落として作るいわゆる「脱法ユッケ」だった可能性もあります。脱法ユッケはYoutubeでも作り方が紹介されており完全に自己責任の料理。Twitterでも脱法ユッケを作ったことを報告する人が数多くいるのが現状です。
脱法ユッケできた!!
真似すんなよ! pic.twitter.com/StfHw451a4— たね🍣コミケ新刊通販中🍈 (@TanestarP) June 4, 2021
脱法ユッケ作った☺️🥩 pic.twitter.com/yiXyaOVuF2
— 🪐🪲Jelly🪲🪐 (@purupuru_jelly9) September 15, 2022
MEAT&FRESH TAKAMIの基本情報
- 所在地:京都府宇治市広野町桐生谷28-5 グルメリア但馬1階
- 営業時間:10時~19時30分
- 定休日:水曜日
- 電話番号:0774-45-4129
Meat & Fresh TAKAMIについて調査すると神戸髙見牛グループが運営。神戸髙見牛グループは精肉店(ミートショップ)だけではなくレストランやネット通販も展開。使用されている神戸髙見牛は内閣総理大臣賞を受賞するなど認定されたお肉であることが分かりました。



Meat & Fresh TAKAMIは以前同様、数々の受賞歴を持ち、内閣総理大臣賞受賞の神戸高見牛の精肉以外にも新鮮で美味しい生鮮食品・リカーなどの取り扱いを増やしオープンいたしました。特売情報ではお得情報も更新しますのでチェックお願いします。
1年前には店内が改装され名前も「高見牧場直売店」から「Meat & Fresh TAKAMI」に変更。改装していることから売上は右肩上がりだったはず。改装後の店内は


(画像:Googleマップ)
批判を浴びているMEAT&FRESH TAKAMIですが上質なお肉を提供していることから値段は高いものの口コミは高評価を得ています。

美味しい牛肉を買うなら絶対ココ! 高級霜降りからお手頃な切り落としまで、豚肉鶏肉も色々揃っています。野菜もレストランで使われているのと同じで瑞々しい。スーパーは最近リニューアルされ、小規模ながら綺麗、品揃えも高級感アップしました。
MEAT&FRESH TAKAMI,O157死亡ニュースまとめ





- 8月下旬にお店でレアステーキを購入して食べた90代女性が死亡
- 死亡した女性を含めてレアステーキやローストビーフを食べた23人が食中毒症状(うち13人がO157に感染)
- MEAT&FRESH TAKAMIを9月6~10日まで営業停止の処分
- 京都府は販売されたレアステーキが加熱されていない生肉のユッケと判断
- MEAT&FRESH TAKAMIはユッケの販売に必要な届け出を出していなかった
MEAT&FRESH TAKAMIはお店では販売したお肉を食べて食中毒症状を発症したことを受けて9月6日にHPで謝罪。

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